赤死病の仮面
The Masque of the Red Death
エドガー・アラン・ポオの小説に『赤死病の仮面』というのがあって,内容はかなり比喩的で分かりにくい.
なのであらすじは書かず(あらすじを知りたい人はググってね),わたしなりに意訳したあらすじを書く.
ペストの流行る中世イタリア.主人公の領主は館を閉め切って夜な夜な背徳の宴を開く.ここだけは安全だ,ここだけは感染者が居ない.
そこに我こそはシロだ,感染していない,安全だ,という人が集まる.もちろん領主も自分ではそう思っている.
しかしそこに仮面の男が現れる.見るからに怪しいその男の仮面を領主がはぎ取ると,そこにはペストに冒された領主自身の顔があった.
つまり,領主は最初っからペストに感染していたのである.彼はそれを自分自身に対してかたくなに否定し,自分自身に対してうそをついていた.
そして領主が謎の男の仮面を剥ぎ取った直後,宴の出席者は領主を含め全員がペストに斃れる.
これは世界がスペインかぜやその他のパンデミックを経験する前に書かれた小説である.
しかし,人類はそこから何も学んでいない.

