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vendredi, 20 octobre 2006

松坊コレクション───Love's Labor Lost(その4)

 最後に, 筑摩屋の感想です.

 まあコピペばっかしで3本書きましたが,結局関連するエントリ全部に眼を通すのに5時間かかりました.今までにアクセスして下さった方,書きかけの状態で読ませてしまって申し訳ありません.しかし亡くなられたお母さんの事を考えると心が痛みます.その痛みが,こんな作業に5時間もかけるエネルギーをくれた訳ですが,一連のエントリはマスコミ批判であって決してご遺族の発言を非難する物ではありません.

 さて,わたしの職場では「医大がとれない症例を,この地域の他の病院がとれる訳がない.」「医大が断った段階でもっと広範囲の搬送を考えるか,家族が言った通り廊下に寝かせるような状態でも医大にねじ込むしか無かったのではないか」という訳で,あまり報道を竅って読んでいる様子はありませんでした.
 しかしこれを読むとだいぶ認識が変わりますね.職場にも広めようと思います.という訳で職場の人たちも読んでいるmixi日記の方にも転載します.

 という訳で,わたしは今回の松坊コレクションを集めるに当たって,皆さんの言う「産科医療の崩壊は“崩壊しそうだ”から“すでに崩壊した”に至った事を証明する事件」という意見に全く納得です.

 しかしそれ以上に,これらのエントリが2chやはてブを通じてネットに広まっている事に,ブログの力を感じた.上記“産科医療はすでに崩壊した”という事実から眼をそらしてひたすら犯人探しに汲々とするマスゴミや司直に対し,あちこちから異議申し立てをしている.

 わたしは以前のエントリ「exit.png 松坊堂日乗の逆襲: 弁解する時眼が光る」において,こうした状況───マスコミの手が入っていない情報を,プロの人間や現場の人間がブログによって発信する状況を熱望すると書いた.悲惨な事件ではあったけれど,まさにそういう社会が到来しつつある事を今度のブログBuzzは証明してくれました.

 こうした「マスゴミとブログの対立」は,昨年の福知山線脱線事故で「人が死んでるねんで記者」を事件担当から外すに追い込んだ出来事を思い出しますが,今回の事はあんな感情的な事でもなければ限局的な事でもない.

 将来的に我が国が滅びる一因になるであろう少子化.
 そしてその少子化の大きな一因を担っている産科医療の崩壊.
 それをマスゴミがろくに報道しない中で多くのブログが,「現場のナマの情報」と「医学的専門的な立場」で発信し続けている.

 しかし,こうした動きを止めようとする向きも存在します.それは意外にも,マスコミによる物ではありませんでした.

exit.png おねがい - exit.png いっちゃんの小児科奮闘膝栗毛 Doctors Blog 医師が発信するブログサイト- 2006.10.02 14:40
大変申し訳ないのですが、ある一部の心無い人の投書が当院に届いた為、病院側よりブログの閉鎖をすすめられました。

個人が特定できる事、自分だけが才能があるような書き方をすること、勤務時間内に作成してるだろうということ、などが投書にかかれ、各病院に配布されています。

exit.png とうしょ - exit.png いっちゃんの小児科奮闘膝栗毛 Doctors Blog 医師が発信するブログサイト - 2006.10.02 18:08
同様の文章が様々な方々に送られたようです。もはや同じ職場で仕事はしていけないでしょう。小児科医をつづけるのもどうか分かりません。 しばらくここで働くつもりですが、今後はどうなるか全く見当もつきません。

応援していただいている方々には誠に申し訳ありません。一晩考えて身の振りを決めようと思います。

exit.png おしらせ - exit.png いっちゃんの小児科奮闘膝栗毛 Doctors Blog 医師が発信するブログサイト - 2006.10.04 13:25
様々な方々からのご意見、お伺いしました。まず不適切な表現のあった文章は削除しました。

コメントを皆さんにお書きしたいのはやまやまですが、割愛させていただきます。

今後のブログについてですが、しばらくm3での更新は控えさせていただきたいと思います。閉鎖するかどうかはしばらく検討させてください。

最期にブログに登場した数々の方々にお詫び申し上げます。でも彼は朝会いに行ったら笑って許してくれました。それが唯一の救いです。

 確かに,ブログに書く内容は気をつけていないと守秘義務に触れる危険が大です.上掲のようなマスコミ批判の内容を,どこの病院に勤務する何という医師か実名で書いたら,特に勤務医の場合は綱渡りになるでしょう.

 しかし,そうしたリテラシーは徐々に浸透して行くに違いない.ブログがマスコミを補完する,或いは打ち勝つ日はそうすぐには来ないだろう.だがこの流れは誰にも止められないと考えています.


 えーと,知らなかったんですけど,その前のNHKスペシャル「日本の,これから」で,医療制度を取り上げたんだそうですね.僻地医療,産科医療,小児医療と言う,日本で崩壊しつつある分野をメインにしていたようです.(当たり前だ.そうでなきゃ受診料払うのやめるね.)
 と言う訳でそちらに対する感想などこれから追記.(わたしは観れなかった(つД`).アンテナ壊れてると勘違いしてたもんで)


 最後にこれを.今の医療の問題を語るならどうしてもこれは外せません.

小児科医の遺言状

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Notifié le le mercredi, 15 novembre 2006 à 02:23

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